引掛シーリングの基本作業のやり方
ケーブルの外装と被覆をむく
基本作業では、時間短縮のためスケールは使いません。寸法はすべて器具で測ります。
写真で説明していきます。
外装はシーリングの高さだけ剥きます。
この長さは誤差があっても問題ありません。
外装を剥きます。このとき、注意するのが
被覆に傷をつけないように、外装に切り込みを入れる程度で
最後まで切りません。
外装まで傷がついて芯線(銅線)が見えたら重大欠陥となり、不合格となります。
後で外装を剥がす際に多少力が入りますが、失格になるよりましなので、絶対に切り過ぎないようにしましょう。
数回繰り返すと力加減がわかってきます。
このように、中の被覆が見えない程度に切込みをいれます。
縦にも切込みを入れます。このときも中の
被覆が見えない程度に切り込みをいれます。
最後は芯線を出しますので、外装がむきやすいように最後まで切ります。
端のほうは完全に切れていますが、途中からは最後まで切れていません。
両手で引張、引き裂いていきます。
横の切り込みも完全には切れていません。少し力を加えて引きちぎります。
外装が取れました。
次に被覆を剥きます。被覆の長さもゲージに合わせます。
被覆を向く位置に印をつけます。
被覆の長さはこれぐらいになります。被覆の長さを気にしてください。多少の誤差は問題ありません。芯線は後で切りますので、長さは気にしないでいいです。
芯線の長さもゲージに合わせます。芯線は長くならないようにしてくさい。少し(1~2mm)程度短いほうが良いです。
長くなりすぎて、芯線が見えて重大欠陥にならないようにするため。
このようにペンチで切ります。ここは問題無いですね。
切ったら必ずゲージと合わせてください。
上の写真ではわかりづらいので、ゲージに色をつけてみました。
長すぎないように注意してください。
引掛シーリングへの取り付け作業
シーリングは極性があります。
極性を間違えると重大欠陥で失格になります。
”接地側”と書かれている方に”白”を差し込みます。
表側にも書いています。
光を反射させてみるとわかりやすいです。
極性を間違えると重大欠陥となります。”接地側”に黒電線を接続している。
慌てずに、マイナスドラーバーを指しながら電線を抜き取りましょう。
シーリングにはもう一点注意する箇所があります。
このように、芯線が見えていたら重大欠陥となります。(正確には1mm以上見えていたら)
芯線の差し込み不足か芯線の長すぎです。
とりあえず、もっと強く押し込んでみましょう。それでも見えていたら一度抜いて芯線をカットして、差し込みましょう。
このように、芯線がみえなければOKです。
軽欠陥で一番多いのが、シーリングを横から見た時に被覆が見えることです。
この状態だと軽欠陥になります。注意しましょう。
このように被覆が見えなければOKです。
最後に確認
完成したら次のことを点検してください。
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極性はあっているか(重大欠陥)
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芯線は見えていないか(重大欠陥)
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横から見た時被覆が見えていないか(軽欠陥)
この3点をチェックして問題なければOKです。
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