電線の許容電流の求め方(配電設計) 第二種電気工事士 筆記試験 合格を目指して
電線の許容電流
導線は電気抵抗が0ではないので、電流を流すとの電力が熱となる。そのため電線には太さに応じて許容電流が定められている。
表1 電線の許容電流
電線 | |
直径 | 許容電流[A] |
1.6[mm] | 27[A] |
2.0[mm] | 35[A] |
2.6[mm] | 48[A] |
3.2[mm] | 62[A] |
電流減少係数
電線を金属管や合成樹脂管などに納めた場合、熱がこもるので、単体のみで使用するときと比較して、流すことのできる電流が減少する。この係数を電流減少係数といい、管に納める電線の本数によってことなる。
表2 電流減少係数
同一管内の電線数 | 電流減少係数 |
3以下 | 0.70 |
4 | 0.63 |
5〜6 | 0.56 |
7〜15 | 0.49 |
電流減少係数は問題に記載されることもあれば記載されないこともあるので、覚えておくこと
例)
金属管による低圧屋内配線工事で、管内に直径1.6[mm]の600Vビニル電線管4本を挿入して施設した場合、電線1本あたりの許容電流を求めよ。
答え)表1より直径1.6[mm]の許容電流は27[A]、表2より電線4本の電流減少係数は0.63なので、
27×0.63=17.01=17[A]※となる。
※)小数点以下は切り捨てにする。四捨五入はしないこと。
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